語られなかった皇族たちの真実-若き末裔が初めて明かす「皇室が2000年続いた理由」

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  • 小学館 (2005年12月1日発売)
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なぜ、皇統は男系にこだわらなければいけないのか?

その最たる理由は皇統の男系継承は2000年の伝統がある、ということに尽きる。
これだけ長い間育まれ、守られてきた伝統的慣習を簡単に変更するというのであれば、それは先祖に申し訳ないことであると考えなければならない。

「皇統はなぜ女系ではいけないのか?」という設問がよくあるが、これは的が外れていて、それは「男系により継承されてきたものを天皇家というのであり、女系により継承されても天皇家とはいえないからである」
たとえば世界最古の木造建築は法隆寺であるが、老朽化が激しいからといって鉄筋コンクリートで立て替えたとしたら、それはもはや法隆寺ではない。
これは鉄筋コンクリートの善し悪しとは別次元の問題である。
   ~以上、本書より。

戦前・戦中の皇族の方たちお考えや発言がたくさん紹介されておりとても興味深かったです。
戦後、秩父、高松、三笠の三宮を除き、すべての皇族が臣籍降下により皇籍を離脱されるのですが、その後、うまく社会へ溶け込め、居場所を確保した人もいるが、事業に手を染めるもことごとく失敗せれた人、新興宗教の教祖に祀り上げられた人、詐欺にあって財産を騙し取られた人、選挙に出て落選した人、離婚した人・・・などなど、さまざまな方たちがおられるとこを知りました。


現状において男系での継承方法はあるわけで、にも関わらず女系論を議論するのは早計に感じます。
皇室典範を改正するなら、男系継承を担える旧皇族の方(血のスペア)の皇族への復帰を優先させるべきだと思われます。出来るだけ早急に・・・
なお、この意見が正しいかどうかの判断は500年後の日本人に委ねたいと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 伝記
感想投稿日 : 2013年5月3日
読了日 : -
本棚登録日 : 2009年5月3日

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