かの子撩乱 (講談社文庫)

著者 :
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本棚登録 : 217
感想 : 25
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岡本かの子の世界観に似ていると言われて、かの子の書いた小説を読み漁りました。小説の中で火の様な激しさと和紙の様な繊細さを持ち合わせた女性達にたくさん出会えました。一体かの子はどんな女性だったのか興味が沸き、手に取ったのがこの本です。もうね、凄いんですよ!旦那様の浮気から精神を病み、吹っ切れたら若い青年と恋に落ち、なんと旦那と暮らす家で同棲を始めるの。しかも旦那公認で。最初の若い恋人はかの子に生気を吸い取られ早死にしましたwかの子自身は死ぬ数年まで小説を書いた事が無く、死を知っていたかのように数年でたくさんの本を書きます。そして旦那と恋人に看取られながら40代で他界。火の様な一生です。生涯独身だった息子の岡本太郎はかの子の影響ではないかしら?女性として最高の人生だと思います。読んだら人生観が変わりますよ☆

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ★女流作家
感想投稿日 : 2005年10月10日
本棚登録日 : 2005年10月10日

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