題名の「見えない人影」の処理はまあまあ。
反則ギリギリ、というか反則じゃないかとも思うが、これくらいなら。
ただ、そのほかの部分がお粗末。
トリック部分は……まあトリックらしいトリックも特になかったし、文句はない。
が、この人の持ち味であるはずのロジックは……。
論証の根拠となる最も重要な部分は物語の中で整合性がないし、その部分を無視してもネタがありきたりすぎて魅力に欠ける。
サブタイトル「各務原氏の逆説」にあるように逆説をメインにしてるのかと思えば、それもうまくいってるとは思えない。
かといって物語部分に力を入れているかと思えば、そこも上滑り。
どーにもこーにも……。
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カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2005年8月12日
- 本棚登録日 : 2005年8月12日
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