通り一遍の戦争を書いた作品でもなく、掲載誌から考えられるようなミステリというわけでもない。皇国民が兵士を殺したことのホワイダニットミステリという形で、「軍とは何なのか」「戦争とは何なのか」「信念とは何なのか」を描き出そうとしていると思う。物語は本土決戦のための防空壕掘りに借り出された中学生を中心に若い将校の話が交差する。淡々と進んでいき、クライマックスですべてが明らかになる。なるほど、こういう動機か…。ありえる動機なんだよね。この時代なら。
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カテゴリ:
一般小説
- 感想投稿日 : 2005年2月4日
- 本棚登録日 : 2005年2月4日
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