「不自由なことは、美しいことよ」
見世物となるために集められたのは二十歳にも満たない少女達。あまたの少女達の憧れと挫折の果てに、他者を排斥するだけの美しさを持ち、勝利したものだけが、古き文学者の名前を戴き舞台へと踊り出る。カジノ特区のシンボル。少女サーカス。
紅玉いづきさんによる不完全で美しい世界。なんか好きです。
ブランコ乗りの演目者 8代目サン=テグジュペリの涙海と代役を務める双子の妹 愛涙。天才の姉と、姉を慕う妹。ラストで分かる真のサン=テグジュペリとは。
脇役もいい。猛獣使いのカフカ、歌姫アンデルセン、パントマイムのチャペック、そして団長 シェイクスピア。シェイクスピア視点の物語も読んでみたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年4月14日
- 読了日 : 2016年3月1日
- 本棚登録日 : 2016年4月17日
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