1ページに3回のペースで目に飛び込んでくる怒涛のパンチラインでインターネット及びSNS中毒へと至った我々現代人をタコ殴りにしてくる名作だが、真に恐るべきことはこの小説がトランプ大統領/イーロン・マスクCEOの出現前に執筆されていることだ。トランプやイーロンが訪れるまでもなく、インターネットは既に地獄だったということを嫌というほど再認識させられる。自分たちがここで繰り広げられている地獄の、そのまたさらに底が抜けたところに暮らしている事実に耐えかねた今こそインターネットをやめる好機!お前もブルースカイやマストドンとか言ってないでインターネットをやめて草花を愛でよう!
「貴様たちは、貴様たち自身の敵の作り上げた土俵の上で、ただ言葉だけを垂れ流しているクソ虫でしかない。貴様らはあの白人野郎どものために金を稼いでいるだけだぞ。貴様らがタンブルに嬉々として投稿している、差別主義で性同一性障害など身をもって体験することもなく、ホモも女も憎悪しているような父権主義者たちへの批判の一切も、結局はただタンブルを儲けさせているだけだ。貴様らのやっていることのすべては、自分たちが立ち向かっている、この不公平な経済システムをまさに維持している個人や会社を宣伝しているだけのことなのだ。」
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- 感想投稿日 : 2024年1月9日
- 読了日 : 2024年1月9日
- 本棚登録日 : 2024年1月9日
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