ケルト民話を下敷にしたファンタジーです。声なき祓いの楽人オシアンと少年ブランの連作短編になっています。さまよう人間や妖魔の魂を鎮めてあるべき場所に送る旅。一つ一つが切なく悲しい物語ですが、オシアンの奏でる竪琴の調べとブランの魂に寄り添いながらも時に厳しい言葉で、魂はあるべき場所へと送られます。その先にあるのが安らぎだと願わずにはいられない。途中から出てくるヒューとトリーのコンビもいい味です。続編もできそう。次はオシアンとブランの出会いも読みたいです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2015年3月23日
- 読了日 : 2015年3月23日
- 本棚登録日 : 2015年3月23日
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