11冊目『パノラマ島綺譚 江戸川乱歩ベストセレクション⑥』
(江戸川乱歩 著、2009年5月、KADOKAWA)
1926〜1927年にかけて連載されていた表題作の他、1934年に発表された中編『石榴』も収録。
どちらも乱歩らしい耽美でグロテスク、そして奇天烈な作品である。
「そして、丁度その時、まるで申合せでもした様に、打上げられた花火の、巨大な金色の花弁は、クッキリと黒天鵞絨の空を区切って、下界の花園や、泉や、そこにもつれ合う二つの肉塊を、ふりそそぐ金粉の中にとじこめて行くのでした」
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
怪奇小説
- 感想投稿日 : 2023年3月9日
- 読了日 : 2023年3月9日
- 本棚登録日 : 2023年2月12日
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