犬夜叉 56 (少年サンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館 (2009年2月18日発売)
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本棚登録 : 574
感想 : 51
5

※全56巻

例によってアニメから入った作品。
私が高橋留美子先生の作品に本格的に触れたのは、この作品が最初だったと記憶してます。(『うる星』も『らんま』も『めぞん一刻』も存在は知ってたけど、ちょっと世代がズレてたので)

推しは断然、弥勒さま×珊瑚ちゃん♡
この二人メインの回は、可笑しいやら切ないやら…。
風穴の呪いとか琥珀くんのこととか、色々乗り越えて結ばれた二人に本当に感動しました!(○^∀^)人(´ω`●)

ヒロインのわりに、かごめちゃんはあまり大っぴらに評価されることが少ない子だけれど‥私的にはタイトルが『犬夜叉』でも、やっぱり彼女の物語だったなと思ってます☆
それぐらい皆、彼女の精神的強さと優しさに支えられてきたと思う!

私は桔梗も好きなので貶めるつもりは毛頭ないけど、四魂の玉で犬夜叉を人間にしようとしていた桔梗と/半妖の犬夜叉をそのまま受け入れたかごめちゃんでは、犬夜叉との向き合い方が全く違ってたと思う*
振り返ってみれば、犬夜叉を人間にすること=欲望でなく正しい願いだから四魂の玉は消滅するはず~って信じて疑わなかったの恐ろしいな…!(☉д☉;)

あとは奈落の描き方が秀逸だったな~。
桔梗への妄執…たとえ四魂の玉で完全な妖怪に姿を変えようとも、これこそが奈落の核である以上、どうしたって消えなかった人間の憐れな想い。
かごめちゃんがその本質に気づいて、畳みかけるように迫るラストは本当にお見事だった。

ラブコメディを主戦場とする先生の作品の中で、本作はシリアス路線が強めな異色の作品のようだけれども、この作品にこそ先生の真髄を見た気がします。
…要するに、先生は天才ってことです!!笑

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画 / 少年マンガ
感想投稿日 : 2023年1月1日
読了日 : 2011年12月17日
本棚登録日 : 2013年7月9日

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