権力、価値観、天下り…… 「官僚」がよくわかる本 官僚の実態がわかれば、政治の仕組みがみえてくる!

著者 :
  • アスコム (2010年8月30日発売)
2.86
  • (1)
  • (6)
  • (7)
  • (3)
  • (4)
本棚登録 : 75
感想 : 10
3

辞めたから、ここまで言えます。元文科省の名物官僚が、官僚の使い方を教えます。

元官僚がマスコミに出ると極端に役所を批判する事がある。過激な事を言わないとウケが悪いのかも知れないし、役人人生を全うする事なく辞めるという事は組織に不満があるという事だろうが、思わず眉をひそめてしまう。

本書の著者も人事的に恵まれなかったようであるから恨み辛みがあるかも知れないが、著作の内容は理性的であり傾聴に値する。
著者にはじめに官僚は犬であると言う。政治家はドック・トレーナーであると言う。国民が飼い主であり、ドック・トレーナーに犬の管理としつけを任せているようなものと説く。これがなかなかわかりやすい。

単に叩くのではなく何が問題なのかがわかりやすくまとまっている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 公務員
感想投稿日 : 2011年8月7日
読了日 : 2011年5月15日
本棚登録日 : 2011年8月7日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする