海面上昇により地表の大半が水に覆われた25世紀の地球。ミドリムシの変異体であるエルグレアが支配する環境。その地球を調査するために宇宙コロニーからやってきたケンガセンが、島嶼部に住む巫女ヨルと出会ったことから物語は始まります。
宇宙コロニーと地球の異文化交流。ヒトとエルグレナの未知との遭遇。
ケンガセンとヨルを巡って、二つの物語を紡がれていきます。その裏で雌伏し続けていた電脳体の執念。
新たな時代への導き手となってしまったヨル。神話・宗教を否定してきた彼女が、そう奉られる存在になっていくのはシニカル。
ヨルが成長していく物語でもあるか。
少女から大人へ、という道程ではないけれど。結果を見ると。
彼女から時折感じられる初恋のような感情とその喪失。
そうか、やっぱり少女から大人への成長を描いた物語だったのか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2018年7月22日
- 読了日 : 2018年7月22日
- 本棚登録日 : 2018年7月22日
みんなの感想をみる