みんなが西向きゃ俺は東

著者 :
  • 実業之日本社 (2003年8月1日発売)
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感想 : 9
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■因数分解する作業には時間がかかる。整理、分析は一番力を入れるべきところだから、1日でも2日でもかければいい。しかし、それを他人に伝えるときには、1分でわかるものにしなければならない。それが仕事というものだ。
■松井証券のインターネット取引システムをつくったプログラマーが、「数行ですむプログラムに何百行も費やすヤツはダメだ。プログラムはシンプルなほど美しく、美しくなければプログラムではない」といっていた。まさにビジネスにも通じる言葉だ。
■10人中9人がうなずくことは、たいてい間違えている。
■アメリカでいうビジネス・エリートとは、「この指とまれ」といって主催者になる人間か、真っ先にその指にとまって仲間として行動する人間だけだ。それだけに、みんな上昇志向が強く、一生懸命勉強してお互いに切磋琢磨している。
■台湾の林悟堂(りんごどう:作家)「中国人はひとりのときは龍だが、集団になると豚になる。日本人はひとりのときは豚だが、集団になると龍になる」
■CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネージメント)だとかBPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)だとかいわれてもピンとこないのは、これらの言葉が英語であり、日本的文化を背景としていないからだ。どこか空虚に感じてしまうのである。
■【松下語録】
彼が、日々の仕事を通じて、自分の感性で会得したものだ。そして、それに基づいて、彼なりの組織をつくりあげたから、うまくいったのだと思う。

■【ドべネックの樽】
「植物の成長は必要供給割合の最も少ない因子に支配される」
→物事はバランスが大事だ。
■商品の価格や品質、宣伝などの要素で板の長さを決めるのは供給サイド、中に入る水の量が需要、タガの位置は、水の量とは関係なく需要サイド(消費者)の好みで上下するとすると・・・・
→消費者の求めるレベル(タガの位置)にまで達しない板が1枚でもあると、板が、外れて、一瞬にして中の水は流れてしまう。つまり、需要がなくなってしまうわけだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス書
感想投稿日 : 2010年3月6日
読了日 : 2010年3月4日
本棚登録日 : 2010年3月4日

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