PAB、アイサック、機械知性と相変わらずSF好きの琴線をかき鳴らす設定がバンバン出て来て最高なんだけど、前作に比べてスケールが小さくて少し残念だった。
良く言えば丁寧な心理描写も冗長気味で、作中で真理奈が「パブる」と皮肉っていた気持ちに近いものを感じてしまうところがあった。対話、言葉、そしてそれらから形成される自己の魂たるPABと言う設定のためには不可欠なプロセスなんだろうけど。
火星人がPABに依存する様子は現代のスマホやSNSそのもので、30年近く前からこうした未来を予測していたのかなと。この作者は他の作品でも予言めいたことを書いてて先見の明が鋭すぎて少し怖い。
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- 感想投稿日 : 2020年4月2日
- 読了日 : 2020年4月2日
- 本棚登録日 : 2020年4月2日
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