沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2001年12月26日発売)
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感想 : 336
5

沈まぬ太陽を読み終わった。

5年かかった。

冷静に考えると、かかり過ぎである。
しかし、自分がこの小説を読むにはまだ早過ぎたからこんなにも時間を要したとも言える。
いや、5年たった今もなお、まだこの物語の深みを読み取れていない気がする。
それ程までに、どうしようもないくらい重くつらい現実がそこには潜んでいるからなのだろう。
私が手にとるのが早過ぎたのだ。20代前半じゃあ、社会のしの字も分からないのだから。

恩地より行天の生き方に憧れるのは、やはり私の考えが浅いからだろうか。全く正反対の生き方で、白い巨塔でも似た関係を見て取れる。そして、やはり私は財前の生き方に目を奪われるのだ。この気持ちが、どう変わっていくのか確かめるために、やはりこの本はもう一度手に取らなくてはならない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年2月23日
読了日 : 2016年2月21日
本棚登録日 : 2016年2月21日

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