一日中ロックを聴いているパンクなアザミ。成績優秀だけど口より先に手が出るチユキ。一生に一度の高校生活が、静かに終わりを告げようとしている――
高校生という多感な時期。世界のことなんてわからないし、興味もあまりないし、ただ自分のことで精一杯で、喜怒哀楽が巡り巡り、大切なのは友情と恋愛で、とにかく毎日を生きるだけ。誰もが通った道ではあるけど、それを表現するのはすごく難しい。そこを丁寧な文体で表現しきっていて、結構物語に入り込んでしまった。この時期に読むのが一番な穏やかな一冊。好きです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年2月10日
- 読了日 : 2012年2月10日
- 本棚登録日 : 2012年2月10日
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