2世紀末から約100年間に渡る中国の英雄・豪傑たちの活躍を描いた、羅貫中による歴史物語「三国志演義」。
本書はその名の通り、この物語に登場する約1.500名の人物を解説したものです。各人物は50音順で掲載されており、その人物がどの回(章)に登場したか全て記載されているうえ、各回でのエピソードや名セリフなどが実に詳しく解説されています。
また、劇中で活躍した人物のみならず、秦の始皇帝や項羽と劉邦などセリフの中などで引用された、過去の有名人の事績も紹介されています。
その他にも主要家系図や、「泣いて馬謖を斬る」などの三国志にまつわる故事・成語、さらに、後世「出師の表を読んで泣かない者は忠臣ではない」とまで言われた、諸葛亮による名文「出師の表」と「後出師の表」の原文・書き下し文・口語訳文が掲載されています。
「演義」を1度でも読んだ事がある三国志ファンの方なら、必ず手元に置いておきたい「お得感」がイッパイの事典といえるでしょう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2010年8月16日
- 読了日 : 2010年8月16日
- 本棚登録日 : 2010年8月16日
みんなの感想をみる