「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない (SB新書)

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  • SBクリエイティブ (2021年7月6日発売)
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・禁止令は「~するな」と、一般的には非言語的に子供のころに伝えられるメッセージ
・子供が頻繁に「やりなさい」と、言語的に聞かされるものが禁止令に拮抗するという意味で「拮抗禁止令」と呼ばれる。その中の特別なものが以下の5つのドライバー。
・完全、完璧であれ ・他人を喜ばせ、満足させよ ・努力せよ ・強くなれ ・急げ
これらのドライバーが以下の13の禁止令と結びつくと子供の思考や行動が縛られる。
・存在するな (お前さえいなければ、、、)
・何もするな (過保護、又は過干渉)
・成長するな (子供のままで甘やかされすぎ)
・感じるな (我慢しろ、大丈夫でしょう)
・お前であるな (性別やアイデンティティの否定、周りの評価の押しつけ)
・子供であるな (無理に自立を促され自由に過ごせない)
・近寄るな (コミュニケーション拒否、あとで、静かに)
・考えるな (黙って言うことを聞け)
・成功するな (成功をほめてもらえない)
・自分のことでほしがるな (親が我慢したりするのを見て欲求が口にだせない)
・健康であってはいけない (病気の時だけやさしくされる、病気の兄弟の面倒をみる)
・重要な人になってはいけない (何をしても認めてもらえない)
・所属してはいけない (親が友達を選ぶ)

子供にかける言葉を変えることで自己肯定感をあげ、可能性を開く。
Fear Appeal(恐怖や不安をあおって人に行動させること)よりは、ワクワク感を高める話し方をすべき。
※ちょっと反省、子供にはそういう言い方はしていないが、自分が最近Fear Appealに踊らされていたのは否めない。勉強、英語、資産運用など。

ティーチングからコーチングへ。以前に比べて変化のスピードが速すぎて教えることはできない。対話を通じて本人に気づきを与え、選ばせて、目標に到達する支援をするしかない。

×「人に迷惑をかけるな」  〇「迷惑はお互いさま。困っている人がいたら助けよう」
恩送りの方が社会が活気づく
失敗させてくれる環境が挑戦心を育てる、優秀な子のお母さんは、みんな天然ボケ
調子にのるぐらい褒めた方が良い、社会は厳しいが親ぐらいはありのままを褒めるべき

×「欲しいものはお小遣いを貯めて買いなさい」 〇「欲しいものがあったらプレゼンして」
決められた予算を消化するのと、自分から欲しいものをとりにいくのとでは積極性が変わる。お金に限らず、既定の枠組みの中で処理する能力があるだけではだめ
家計の事情を伝えるのも大事だが、お金のことを気にせずに欲求を出せることも大事なので、頭ごなしに否定しないようにする。
日本では小遣いは自分のためだけに使うもので友人間のお金のやりとりや奢るのはご法度だが、世界ではお金がある人が出せば良いという感覚も普通にある。

×「将来なりたいものないの?」 (自分はやりたいことがないのだと思わせるだけ)
〇「こういうことするのが面白いんじゃない?」
夢より価値観。なんでも叶うカードをどう使うか聞いて子供の価値観を知る。本質を見据えて最上級バージョンを提示すると子供の目が輝く。

子供と一緒に作ったルールでを習慣にする。一貫性がなくなると都度の交渉になる。
子供がうまく答えられない場合は、クローズドクエスチョンから入る。
思春期の関係修復には昔の幸せな追憶、絵本を読む、一緒に遊んだ公園に行く、

人前で褒められたら素直に子供をほめる、あえた下げない。ラベリングはやめる。
今後の社会でもグローバルでも自己アピールが大事になる。
ダメな時も、今回は~という。
矛盾した命令のダブルバインドに注意「好きなことをしろ」「親の気に入らないことはするな」

テストの点数については本人にどう思っているか聞き、共感するだけでもよい。
イメージがわかないと行動にうつせない。やってみせて真似させる。
やる気がないからできない、ではなく、①やってみて ②できるようになって ③やる気になる。
勉強の目的の一つは集中力をつけさせること。努力で集中は難しい、集中できる環境を整えるべき。

答えることのできない質問はしてはいけない。「どこが分からないの?」とか

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年8月7日
読了日 : 2021年8月6日
本棚登録日 : 2021年8月6日

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