映画を見てから読みました。映画よりもぐっとビターで納得のできる内容。階級の違い、育ちの違いといったところが。作者は70年代をこの作品の舞台にしているそうです。私の記憶だと、70年代といえばアラン・シリトーが「長距離走者の孤独」を出して、労働者が小説を書いたということで英国では衝撃的なデビューだったそうだという書評がありました。日本人には?なんですけど、そうするとルドの状況とパルフリー夫人の態度はかなりpeculiarと言えるでしょう。
それはさておき、老人となった時「自分だけの話を親身になって聞いてくれる人」を求める姿は洋の東西を問わずあるのだなと感慨深かったです。自立するだけでは足りないものがあり、若いうちにその環境を整えておかなければなりません。いろいろ考えさせられました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年8月7日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年8月7日
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