誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち

  • 早川書房 (2016年9月21日発売)
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本棚登録 : 603
感想 : 57

とても面白かった。
訳者のあとがきにうまくまとめられているが圧縮ソフトmp3の開発にかかわるドイツの技術者の物語から始まり、世界的な音楽市場を独占するようになったある音楽エグゼクティブの物語と「シーン」というインターネットの海賊版を支配した音楽リークグループの中で音楽の流出源となった男のものがたりが絡み合っている。

「そういえば」と思い当たることがいくつかある

YouTubeから主な楽曲がどんどん削除されてつまらなくなった時期があって、著作権の問題が公に議論されるようになった。

Jpopがチャートを席巻し、「今の若い人は洋楽を聞かないんだな」と思ったことなど。
ギャングスタラップはリズムで踊れる人以外は英語がわからないと面白くないからだ。

スザンヌ・ヴェガを知らなかったので「トムズダイナー」を聞いてみた。
YouTubuにあった、画面にはVEVOの文字があった。

音楽はライブで聞く人が増えたというのはわかる。録音・録画はいくらでも「キレイ」にできる。ライブでは実力がわかる。世界は変わっていく。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年11月3日
読了日 : 2016年11月3日
本棚登録日 : 2016年11月3日

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コメント 2件

miwasekiさんのコメント
2016/11/04

読んで下さってありがとうございます!楽しんでいただけてうれしいです。

magatama33さんのコメント
2016/11/04

まさか訳した方に読まれていたとは(赤面)読んだ本を忘れないようにメモがわりにしています。ドイツで開発された技術や洋楽の流通する仕組みなどとっても面白かったです。

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