シスター

  • 河出書房新社 (2012年9月15日発売)
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本棚登録 : 62
感想 : 12

英国が舞台のミステリー

「姉妹愛」がテーマと作者も言っているが、血のつながった姉妹のみならず、もっと広い意味の姉妹愛であると感じた。

登場する女性たちは学友やテスの不倫相手の妻でさえ妹の死因を探る姉のビアトリスに対して思いやりがある。「もし、私があなたの立場だったら」という気持ちを忘れない。

それに対して男性の登場人物は年取った大家さん以外は保身しか考えない。

遺伝病と胎児への遺伝子治療という問題を扱っていて興味深かった。

ラストは確かにどんでん返しだけれどこれは…私はあまり。とくにImaginary Companion であるというのはどうも、まあ途中でおかしいとは思いましたが。

あと、ロンドンの貧しい地区の半地下の部屋はかなり治安が悪いらしい。ちょっと牧歌的に描かれているような気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年11月22日
読了日 : 2012年11月22日
本棚登録日 : 2012年11月22日

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