「ダイドーの冒険」シリーズですが、主人公は異母妹のイス。とはいえその活躍ぶりはダイドーそっくりです。ちょっと不思議な展開といい、どんどん進むストーリーに引き込まれて厚い本なのにあっという間に読んでしまいます。老人や子ども、障がい者、そういった力のない人々が真実のために踏みとどまり、出来ることをこつこつ続ける姿に感銘を受けます。ユーモアやちょっとした知的な楽しみが食べ物もなく、厳しい労働に明け暮れる生活の中で、人間らしさを保つ大事な力となることが描かれています。恐怖で人を縛ることが長続きしないことを祈ります。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年5月17日
- 読了日 : 2010年5月17日
- 本棚登録日 : 2010年5月17日
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