本のお茶: カフェスタイル・岡倉天心「茶の本」

制作 : 川口葉子 
  • 角川書店 (2007年10月31日発売)
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茶道。それは日々の雑多なものごとの中に潜む美しさを深く愛すること。

せめて私にできることをやりとげてみようと柔らかな挑戦を試みること。

たいしたことはないと軽んじている他人の‘大したことのなさ’が本当はどれほど素晴らしいかを見過ごすのはもったいない。
偉大なものはささやかで、ささやかなものは偉大です。

’密かに善を行い、偶然それが表にあらわれるのは、たまらない喜びだ’チャールズ・ラム

茶の湯とは、主人と客とが一体になってこの世に至福を作り出すこと。

日々のつとめは禅の修行の一部であり、ささいなことも完璧に果たさなくてはなりません。
庭の草取り、野菜の皮むき、お茶のもてなし。

私たちはいつも過去のことや未来のことで頭をいっぱいにしながら生きていて、現在のこの瞬間に集中するということを忘れています。

茶人であるための第一の条件は、掃き清めかたの心得にあるのです。

生活で美を味わうのが真の茶である。柳宗悦

美とともに生きたものだけが、美しく死ぬことができます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年4月12日
読了日 : 2013年4月12日
本棚登録日 : 2013年4月12日

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