波多野真希の心には「赤い屋根」の映像が残っていた。
幼い時の記憶かどうか定かではないが、時折ふっと、それが浮かんでくるのだ。
亡くなった父の遺産をもらい受け、30代を前にして、東京近郊の都市へと移った真希。
父は、屋敷と呼べるほどの大きな家と、広い敷地、そして敷地内に立つアパートを真希に残してくれた。
屋敷がある市には、コミュニティーFMがあった。
このラジオ局、社長は、やる気があるのか、ないのかわからないし、他のパーソナリティーも所詮素人の寄せ集めとしか思えない。
プロは子役として脚光を浴び、学業優先のため一時、休業していた俳優業を再開した鏑木航のみ。
引越しの荷解きも終わらぬ最中(さなか)、真希のもとに「この土地は、市に寄贈されるはずの土地だ!」と市議会議員が訪れ、「そんなはずは……」と困惑してしまう。
さらに「あなたの弟です」と話す男まで現れた! 小さなFM局で巻き起こる、ひと夏のハートフル・ストーリー。
(アマゾンより引用)
まぁ面白かった。
最初は面白くてスラスラ読んでたけど、だんだんネタが見えてくるというか…(;・д・)
閉鎖的な感覚の古い住民が住んでる街の、コミュニティラジオ局で働く人たちのお話
中心となる人物が2人いて、それぞれの目線から見た話でした。
この人が悪い人だろうなぁと思った人が、予想を裏切らず悪い人だった(笑)
なかなか読みやすいお話でした(*´∀`*)
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年2月29日
- 読了日 : 2013年5月23日
- 本棚登録日 : 2016年2月29日
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