機械仕掛けの蛇奇使い (電撃文庫 か 7-16)

著者 :
  • メディアワークス (2004年4月10日発売)
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本棚登録 : 538
感想 : 15
5

ファンタジー世界だと思ったら、実はシミュレーション世界でしたという、SFですね。
魔法とはちょっと違う、詠韻技術という力が使える世界です。
若き皇帝が、古代遺産(実はオーバーテクノロジー)に惹かれて、そのおかげで暗殺を逃れ、帝国を廃止していく物語です。
オーバーテクノロジー対オーバーテクノロジーの戦いが面白いです。
皇帝についているバイパーは、皇帝のデッドコピーでなかなかおもしろいキャラクターです。
フィアンセについているジャグヘッドは、虚空シリーズで出てくるような超兵器でした。ジャグヘッドは銀河の彼方から攻めてくる敵とたたかうための兵器なので、虚空シリーズと繋がってるの?とか思ってしまいました。
大臣とかが帝国を乗っ取るために暗躍していたのと、バイパーやジャグヘッドが力技であっさり叩き潰すのは爽快で良いです。
ジャグヘッドの特定距離の空間を吸い込むというとんでもない能力があまりにもオーバーパワーなんで、いろいろ心配して読み進めてしまうわけですが、重大なバグ?があって、それを利用して撃退するシーンも良かったです。
ハッピーエンドとは言いづらいですね。
帝国はボロボロだし、バイパーは沈黙しちゃうし、でもバッドエンドではなくて、これからの未来に期待するというエンドでした。
上遠野浩平作品はのめり込めて面白いです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2016年11月5日
読了日 : 2016年11月5日
本棚登録日 : 2016年11月5日

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