重い本ですね〜。ページ数に関係する重みもあるんですが、中身が……。
かれこれ15年以上アメコミを読んでいて、まあそれなりに耐性がないわけではないのですが、こうも直接に痛々しいと読むのが疲れます。
でもって、ドラマ版から入ってアメコミ翻訳本として初めてこれを手にする人はかなりの衝撃を受けるんじゃないでしょうか(翻訳版の『キック・アス』でも同じことが言えるんですが)。
とは言え、ムナクソが悪くなる描写が衝撃的ではあるんですが、内容は相変わらず面白いです。特に主人公の負の面の描写は凄いです。そして、読者は途中で出てくる悪役「総督」は、主人公の陥るかもしれないひとつの姿なんじゃないかと感じるわけです。
「極限状態で最も怖いのは、ゾンビじゃなく人間」というテーマの揺るぎなさと、描き手の本気度がビシビシ伝わって来るので、グロいのが平気な方はどうぞ。グロイのが苦手な人は止めた方がいいかもというレベルの作品になってます、
にしても、この衝撃は『ヒストリー・オブ・バイオレンス』の翻訳版を読んだ時以来かも。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
アメコミ
- 感想投稿日 : 2012年2月27日
- 読了日 : 2012年2月27日
- 本棚登録日 : 2012年2月26日
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