海堂尊さんが色んな作品で訴えてるのは医療の崩壊の危機だと思う。
民衆が医療に求めるのは治して当たり前という概念なのだろうか。
人間は失敗するものである。失敗を恐れていたら成功もありえないのではないか。
失敗しないようにではなく失敗しても重大化しないようにするのが本当のリスク管理であると感じています。
今の医療従事者は大変だな。マスコミは揚げ足取りしかせず、マスコミに踊らされる民衆は失敗でない所からでもお金を取ろうと躍起になる。
特に産婦人科はそのリスクの高さと業務の過密さでなり手が少なく産婦人科医がいないので遠くの病院まで受診しなければならない場所も少なくないと聞いています。
少子化を食い止める為にはもっと充実されるべきものがあるのではないかと、人の親である立場から見てもそして人の子である立場から見てもそう思えてなりません。
これから極北病院がどう再建されていくのかがとても楽しみです。バチスタシリーズの田口先生もいいですが、今回の主人公の今中先生のキャラもなかなかいいですね。病院の再建も大切ですが、患者を見る目は絶やさないで欲しいです。
企業は慈善事業ではなく営利を産まなくてはならない。企業の指名は利益を産む事。しかし、病院は利益だけでは成り立たないものがあるのでしょう。
村でただ一人の医師と診察もしない大学教授どっちが人に求められているのでしょうね。
間違って単行本を借りてしまった。文庫版が加筆してなければいいのですが。。。
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- 感想投稿日 : 2012年6月13日
- 読了日 : 2012年6月13日
- 本棚登録日 : 2012年6月13日
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