三毛猫ホームズの正誤表 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店 (2005年5月25日発売)
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三毛猫ホームズシリーズ第28弾

片山晴美の旧友である野上恵利が舞台の主役に抜擢されたので片山兄妹は食事会を企画してお祝い会を開く事にした。その席で恵利は浮かない顔をして「私、殺されるかもしれない。」と片山兄妹に告げる。

恵利に主役の座を奪われたベテラン女優の丹羽しおりは心の傷を癒す為にグループカウンセリングを受けていた。
そのグループメンバーには出席の道を奪われた会社員や塾のトップの座を奪われた少年、夫婦関係に悩む主婦など色々。メンバー同士で愚痴の言い合いをする事で悩みを解決していこうとカウンセリングを続けていたが、メンバーの関係者に次々と事件が起こってしまう。そして、事件の前後でメンバーに正誤表が届けられる。


片山兄妹が周りに与える暖かさはかけがえの無い物だと思えました。
この二人はいつも周りの人の為にも奔走している気がする。
そして、必ず事件に出くわしホームズや石津とともに事件を解決へと導く。
今回も片山晴美は旧友の恵利だけでなく、しおりの為にもカウンセリングに同行している。そして、案の定カウンセリングメンバーに事件が起きている。
まぁ〜事件が起こる事に関してはミステリーの宿命であり、片山兄妹に責任はありませんが。。

それにしても今回も片山義太郎は関係者によくモテてた。義太郎の魅力は一見ではなかなか分からないのであろう。事件関係者と接すれば接する程義太郎はよくモテている。
そこには妹思いで裏表の無い性格と面倒見が良くまわりに温かみを与える内面が感じられるのであろうと思いました。
もちろん晴美の影響も否定出来ないですけれど。。(笑)

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感想投稿日 : 2012年8月7日
本棚登録日 : 2012年8月7日

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