タテ社会の人間関係 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (1967年2月16日発売)
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1967年に書かれた本なのに、今となんら変わっていない。日本社会の単一性、「場」による集団の形成は、身をもって感じているが、認識は出来ていなかった。インドや他の国との対比では、こんなにも違うのかと驚いた。

複数の場への所属は、日本人は心理的にすごく抵抗があるが、中国の方はどんどん転職されていた。

親分・子分や序列意識では、笑ってしまうぐらい身の回りで起きている「タテ」の関係だった。能力主義も序列システムの枠内の狭い範囲で、改めて見回してみると確かにそうだと感心してしまった。

「タテ」から抜け出して、生産的な会議が開催される日はまだまだ遠そう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年11月20日
読了日 : 2019年11月19日
本棚登録日 : 2019年11月19日

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