サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

  • 河出書房新社 (2016年9月8日発売)
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ホモ・サピエンス、賢い人。
とても主観的で傲慢さがある。

人は同じ種を滅ぼし、沢山の種を絶滅に追いやってきた。昔々の更に大昔の認識から覆された。

なんでこんなに非力なのか、大きな脳の代償も面白い。

認知革命。
七万年前に、虚構、フィクションを築けることで、他の種より多い集団で行動できるようになる。この能力が現在の我々の置かれている状況までの根底になる。これが特殊だなんて想像もしていなかった。

しかも多くの虚構を信じ、そして新しいモノにアップデート出来る。国に属し、会社に属する。一致団結して同じ活動が出来る。

農業革命。
一万年前にいつくかの動植物の生命操作を行うようになる。ただ、これは幸せであったかは定かではない、人口爆発、格差の拡大、戦争、偏った栄養、不衛生。小麦の奴隷になったは、面白い。

統一へ向かう世界。
貨幣の誕生、一神教で、多様性から大きな意味での統一へ舵が切られる。100人レベルから地球全体の話で虚構を信じている。そしてイデオロギーを信じ、征服や侵略があっても、状況によって良いと判断したものを取り入れて行く。

そして現在の社会はグローバルに完全な独立はなく、駆け引きはあっても相互にチェックしあう。ネットワーク型のより複雑な社会に思える。いわばブロッチェーンのよう。暴走は許されず、皆がオッケーと言わなければならない。

なんか凄い。

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感想投稿日 : 2020年4月11日
読了日 : 2020年3月14日
本棚登録日 : 2020年3月14日

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