何のために学ぶのか、テーマひとつでもこうも色々な切り口があるものかと驚かされる。
茂木さんは、とにかく面白い。
ドーパミンの話してるだけなのに、タイガージェット・シン式勉強法やら、思い立ったらすぐやれ、一瞬で集中しろ等、投げかけられるキーワードが印象的で、爆発してる。
理想と情熱を持て、文章から情熱が溢れている。
対して元川さんは、穏やかで深い。
ナマコではじまり、時間の捉え方、神様仏様、永遠について考える。世界の見方を学ぶことで身につけることの大切さが、心にすっと染み入る感じ。
小林さんは、学ぶことの根拠をすばりと言う。
社会という人間だけが作り出せるフィクションに対して、責任がある。個人ではなく、人という枠で考えておられるところは、元川さんの考え方にも通じて、人間であるから学ぶということをすばりと説明してくださる。
鷲田さんは、現代の苦しみに寄り添いながら、学びを説く。
社会の発展と人の豊かさについて考えさせられる。どんどん便利になっているが、豊かさは別。あいまいなまま正確に対応することの必要性をわかりやすく解説くださる。誠実に考え続ける「賢い」人になろう。
中学生に書かれた本だけど、学び続けるオトナにこそ必要な本と思いました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年5月31日
- 読了日 : 2020年12月19日
- 本棚登録日 : 2020年5月24日
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