WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う

  • 日本経済新聞出版 (2012年1月25日発売)
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リーダーはたくさんいる。
でも人の行動に影響を及ぼす人は一握りの謎に迫る。

人間の行動に影響を及ぼすのは、操作か鼓舞(インスパイア)しかない。そして本書は鼓舞の重要性を問う。

操作されてる気なんて無かったけど、我々がどれだけ操作されているかに驚愕する。

こんにちの世界は、操作が標準になっている。価値観や信条に共鳴する人々の集合体であったはずが、目先の利益重視のため、操作を選択している。

以下の3つの順でアプローチする。

Why 理由(お金を稼ぐため、は含まれない)

How 手法

What していること

自分の仕事をHowとWhatは説明出来るが、Whyはなかなかできない。

Whyが無くなると、人は誰かに勝とうとする。自分自身に勝たなくては、進歩は無いのに。

Appleやキング牧師がやろうとした事は、他の人もやろうとしていたのに、何故Appleとキング牧師に人が集うのか。そこにWhyがあり、I believeがWe beliveになったから。

なるほどカッコいい。

これを会社に当てはめると、自分が一員と感じれることが大事。そうでないと高い給料で人をさらわれてしまう。

この会社が最高の会社であるのは、あなたのご協力のおかげです!ありがとう!、とメッセージが送れれば、従業員はきちんと世間に反応し、製品が売れ、株主が幸福になる。

この発想はスゴイ。

人類が成功を収めたのは、「文化」を形成する能力で他の生物にうち勝ってきた。「文化」は、同じ価値観や信条を持つ集合体で、この強さが会社の強さにもなる。(文化→理念→Whyということ)

ただ、Whyで得た成功が最大の敵になる。
それは成功で得た人、カネ、オフィスと数字に置き換えることものと対比して、Whyという捉えどころの無いものが、消えていく。大規模になることでWhyを失うという皮肉。

たんなる歯車感。

Whyは最高の頭脳である必要はなく、価値観を体現し、会社員が皆、朝起きたらWhyを思い出させるのがお仕事になる。

これが説得力を持って説明されていることがスゴイ。

Whyからはじめてないと、HowとWhatがおかしくなってしまう。Whyからはじめると複雑な決定はよりシンプルになり、Whyが世界を変える。

というお話。
これを自分に当てはめると、自分の行動もシンプルになるのでは!

その前に、自分のWhyとは!?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年1月27日
読了日 : 2021年1月31日
本棚登録日 : 2021年1月23日

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