神無き月十番目の夜 (河出文庫 い 8-2 BUNGEI Collection)

著者 :
  • 河出書房新社 (1999年10月1日発売)
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本棚登録 : 45
感想 : 4
5

バレンタインに、仕事でお世話になった人にチョコを贈ったら、「この本が良いのでぜひ!」とお返しに貰いました。
読み終えた後、「この本を薦める対象にしてもらえたのは光栄だ」と思うの半分、「これがホワイトデーのお返しってすごくないか!?」半分(笑)。
独自の体制で農民でありながら武士、という自治体制を保っていた集落が、封建制に呑み込まれる話…でいいのかな。
歴史モノではありますが、名の知れた武将とかは全然出てきません。だから、読み始めた時点でどういう展開になるのか予測ができない(結末はわかるんだけど)。登場人物たちが、全員必死で動き回っているのに、全部が裏目裏目の結果をもたらしていくのを、その先の予測や結末への覚悟もできないまま読み続けるしかない。その意味ですごく「怖い」作品です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史・時代もの(日本史)
感想投稿日 : 2009年9月6日
読了日 : 2009年9月6日
本棚登録日 : 2009年9月6日

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