閉鎖された寄宿学校。少女の恋。少し恐ろしいサイエンスフィクション。
個人的に好きそうなキーワードがありながらどうも重そうで観る機会を逃していた映画です。
謎の寄宿学校で生活をしていたキャシー、ルース、トミーの彼らだけの数奇な運命の物語。
恐ろしい運命におかれた彼らの人生を3人の三角関係の恋愛模様と友情を軸に描いているのだが、どうもハートフルな青春映画にありがちな温かい絆というものが見当たらない。
どこか物悲しくて無機質なその冷たい絆は彼らが作り上げられてきた環境によるものなのだろう。
友人や愛する人に対する愛や、生に対する執念。
温かい家族の愛に包まれて育っていたのならばきっと彼らの行動はもっと違うものになっていただろうと思い、映画を見た後じわじわ、ゆっくりと切ない思いにさせられてしまった。
寂しくて、無機質な彼らの生き方を観てたら命の尊厳、魂の存在、どう生きるかを考えさせられてしまった。
SF文学という風に聞いていたが、どうもSF感がないまま終わったけれどそれが逆に彼らの命の受け入れ方に関してリアルに表現されていた気がする。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF 映画
- 感想投稿日 : 2014年3月7日
- 読了日 : 2014年3月7日
- 本棚登録日 : 2012年10月6日
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