桃花源奇譚―開封暗夜陣 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社 (2000年12月1日発売)
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本棚登録 : 159
感想 : 22

曰くありげな少年・戴星、何者からか逃げ続けている少女・宝春、科挙に落ちた希仁、たまたま繋がった縁で旅をする話。全4巻。

宋代の中国を舞台にしたファンタジー。出生の秘密やら桃源郷やら妙な術やらが出てくるけれど、漢字頻出な上に当時の風俗がちゃんと書いてあるからか、子供っぽい浮いた感じはしない。
主要な登場人物が全員、めそめそしていないのが良かった。皇后も、無頼者も、自分なりの筋を通しているし。ラストもべったりくっつくでもなく、大変爽やかで好み。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の小説
感想投稿日 : 2012年5月25日
本棚登録日 : 2012年5月25日

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