惨殺された夫婦の人間像を、知人・友人の証言から描き出すストーリー。タイトルの通り、人間の愚行のオンパレードでした。
「人間は馬鹿だから、男も女も馬鹿だから、愚かなことばっかりして生きていくものなのかな」。まあ愚かだからこそ、愛おしいのかもしれませんが。
それとこの小説を読むとよく分かるのですが、人が誰か(もしくは何か)について語るとき、所詮ある一面でしかないんですよね。これが真理だ、と自信たっぷり言う人間は疑ってかかったほうがいいよね、やっぱり。鵜呑みにするなんてもってのほか。
それにしても貫井さんって、相変わらず読者を引き込むのが巧いなぁ。読み出すと他のことが手につかなくなる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年11月15日
- 読了日 : 2016年11月15日
- 本棚登録日 : 2016年11月15日
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