炎蛹: 新宿鮫5 (光文社文庫 お 21-9)

著者 :
  • 光文社 (2001年6月1日発売)
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本棚登録 : 1153
感想 : 75
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今回はいつもの新宿鮫とはちょっと違った趣きがありました。
そういえば全編に、警視庁とはちょっと畑が違うが、その道のプロみたいな捜査官が登場し、鮫島と組んだりバックアップをして事件を解決し、鮫島に惚れ、味方になってくれる人が登場します。
今回はそんな鮫島の噂を聞き、助力を求めてきたのが植物防疫官。
日本やオーストリアなど島国は動植物の形態が崩れることがあるので、防疫にはとても厳しいと聞きます。
だけど、これなら大丈夫だろう・・・と諸外国から持ち込まれ、見過ごされる物ってたくさんあるんでしょうね。(m( __ __ )mごめんなさい。冷凍にし、美味しい生のソーセージをボストンバックの底に隠して持ち込んだのは私です・・・。)
本書ではイラン人と台湾人の抗争、南米からの娼婦たち、連続娼婦殺人事件などが絡み合い、おまけに外来種問題までも絡んで絡んで~。
それを鮫島と桃井など影ながらバックアップしてくれる脇役たちが解決していくっていうわけなのであります。
検疫官の仕事のこととか、当時の歌舞伎町での不良外人たちのことなどいろいろと「へェ~」な知識もバッチリ入手できるしで、結構好きな作品となりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 4つ☆以上のミステリー小説
感想投稿日 : 2015年2月6日
読了日 : 2015年2月6日
本棚登録日 : 2015年2月6日

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