堕落論 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店 (2007年6月23日発売)
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本棚登録 : 2273
感想 : 143
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20年ぐらい前に買った本で、ずっと置いてあった本。
今だから分かる部分も多い。安吾が書いていた年齢と今の自分の年齢が近いからか、買った当時では理解できなかったと思う。
書かれた時代を確認すると戦後直後も直後。戦争中の言論の自由を奪われていたころを思うと、若者にセンセーショナルを巻き起こしたことも理解できる。
「堕落」という言葉は強い言葉だけれど、ダメ人間になれということではなく、もともと人間はダメなところを持っていて、その自覚を持てということか。今の時代でも十分通じる話である。
ただ、今の戦後とは違う混乱期をどう見る?恋愛も政治も社会も歴史は生きている人間が作っている。過去はあくまで過去だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年2月13日
読了日 : 2012年2月13日
本棚登録日 : 2012年1月10日

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