ボランティアとファシズム: 自発性と社会貢献の近現代史

著者 :
  • 人文書院 (2019年5月29日発売)
3.83
  • (2)
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 115
感想 : 5
3

【書誌情報】
著者:池田浩士(1940-)
価格 4,500円+税
出版年月日:2019/05/30
ISBN:9784409520772
版型 4-6 400ページ
http://www.jimbunshoin.co.jp/smp/book/b451495.html

【目次】
序章 いまなぜ「ボランティア」なのか?
Ⅰ 日本の「ボランティア元年」――デモクラシーの底辺で
1 この私を待つ人たちがいる!
2 自発性と社会貢献の歴史を見つめなおすために

Ⅱ 自発性から制度化へ――奪われたボランティア精神
1 発展する国家を巨大自然災害が襲った
2 震災救護活動のなかで――ある大学生たちの歩み
3 「東京帝国大学セツルメント」の創生

Ⅲ ヒトラー・ドイツの「労働奉仕」――日本が学んだボランティア政策
1 ボランティア労働とナチズム
2 労働奉仕と自発性――そもそもボランティアとは何か?
3 自発性とファシズム――労働奉仕が歩んだ道

Ⅳ ボランティア国家としての「第三帝国」――結束と排除の総活躍社会
1 国民だれもがボランティアとなる
2 「帝国労働奉仕」の日々――数字と証言
3 ボランティアの日々、ホロコーストへの道

Ⅴ 「勤労奉仕」と戦時体制――日本を支えた自発性
1 大きな目標の達成に向けて――労働が青少年を組織する
2 銃後のボランティアたち――期待される女性と家庭
3 大陸の花嫁、特攻隊、愛路村――戦時下ボランティアの諸相

終章 迷路のなかのボランティア
1 世の中がボランティアを必要とする…
2 ボランティアの歴史と現実

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ:  210.日本史
感想投稿日 : 2019年6月12日
本棚登録日 : 2019年6月12日

みんなの感想をみる

ツイートする