ユニクロ帝国の光と影

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  • 文藝春秋 (2013年12月10日発売)
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著者:横田増生(ジャーナリスト)

【文庫版目次】
目次 [003-006]
断り書き [008]

序章 独自調査によってメスをいれる 009
二○二○年に五兆円企業になることを宣言

第1章 鉄の統率 025
絶対に現状には満足しない/執行役員が次々に辞める/コンプレックスをバネに/「考えます」「努力します」という回答は絶対するな/内部監査/ユニクロ商品以外を着用してはならない/広報が「柳井に謝罪してほしい」

第2章 服を作るところから売るところまで 055
オリジナリティではなく改善/ユニクロブランドの誕生/異業種から人材を登用/原点はアメリカの大学生協/ユニクロ一号店/全国展開へ/商社、卸、メーカーへの不満/ユニクロと他社の中国生産の違い/原材料まで独自に調達/日本で初のSPA

第3章 社長更迭劇の舞台裏 101
逃げ水のような引退宣言/二つのMBAを持つ男/ユニばれ/失語症にかかったようだ/玉塚体制の蹉跌/本音は世襲か?/柳井自身は何の責任もとっていない

第4章 父親の桎梏 139
炭鉱街の商店街で/父親は地元の顔役だった/卒業の寄せ書きに「言う事なし!」/ユニクロ商法の三つの原点/父親は全権を委譲した

第5章 ユニクロで働くということ 国内篇 169
タイムカードを押してから、店舗に戻る/マニュアルに振り回される/店長コンベンションで/店長の権限は人件費を削ることのみ/ユニクロに退職金制度はない/自分の頭で考えてはいけない

第6章 ユニクロで働くということ 中国篇 201
守秘義務契約を結ばせて中国工場を秘匿/協力工場がユニクロを厳しく批判/眠る時間もなく働く/○・五ミリの糸くずがついていても不良品とされる/限界不良品率は○・三パーセント/ユニクロ生産管理の凄み/匠チームのきめ細かな品質管理指導/罰金制度のプレッシャー/ユニクロを知っていますか?/安い労働力を追って

第7章 ZARAという別解 245
ユニクロの一・五倍の売り上げ、八割が正社員/製造業から出発/ユニクロとの三つの違い/店舗の情報を商品企画に直結させる/商品の半分は、顧客の動向を見ながら投入/不良在庫の発生しないシステム/人件費比率を比べてみる/GAPはなぜ衰退したのか

第8章 柳井正に聞く 279
玉塚更迭の理由を聞く/なぜ執行役員が次々と辞めていくのか/正社員比率をなぜ低く抑えるのか/父親について聞く/暴力団関係者が役員にいた/尊敬する経営者は中内功と藤田田

終章 柳井を辞めさせられるのは柳井だけだ 305

謝辞(二○一一年一月 横田増生) [314]

文庫版新章 東京地裁は“真実”と 315
マニュアルがちがち/休業中社員の八割がうつ病/残業しないと店舗運営できない/提出された懲戒委員会の資料/経営者としての姿勢が問われる/柳井の決断さえあれば……

主要参考文献 [338-347]
年表 [348-360]

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 6XX.産業
感想投稿日 : 2018年1月7日
読了日 : 2014年1月4日
本棚登録日 : 2015年1月4日

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