恐慌前夜

著者 :
  • 祥伝社 (2008年9月6日発売)
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本棚登録 : 213
感想 : 21
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著者の副島隆彦氏は過激な文章表現をするので、楽しく面白く、ストレス発散用に読んでいた。
しかし、その様な読み方は失礼であったのでは、と反省してきている。
この本ではリーマンブラザーズ等の破綻を予測していた。
シティ・グループやモルガン・スタンレー等は予測に反して生き残ったが、しかし、破綻となる説明が大切だと思った。
また、付録に投資すべきお勧め建設会社関連の株をリストアップしているが2社は倒産したものの残り13社は2倍〜10倍の株価アップとなっている('15年5月調べ)。
当たるも八卦、当たらぬも八卦といわれる未来予測では当たっている方だと思う。
本に書かれる内容は他の本との重複は多いし、かつ、余りにも過激な表現が多いので、ついそちらに目を奪われるが、提示されるデータや情報も通常の新聞やニュースでは知ることが出来ない内容が多い。
ついては、過激な表現には気をとられない様にして、内容・データ、そして著者の考え方を読み取るべきだと思った。
更には著者の主張をそのまま鵜呑みにせず、他の反対意見の本も読みながら最後は自分の判断で考えることが大切だと思う。

我ながら50歳を何年か過ぎて、やっとこの著者の本の読み方が分かってきたのが勿体無い様な面白い様な…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 投資
感想投稿日 : 2015年5月1日
読了日 : 2010年5月1日
本棚登録日 : 2010年4月30日

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