戦争論〈上〉 (中公文庫)

  • 中央公論新社 (2001年11月25日発売)
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感想 : 17
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戦争の定義、戦略と戦術の違いについて参考になった。
特に精神論の重要性については、その意味を日本人が完全に取り違えていることも含めて多いに参考になったし、最高司令官に求められる資質についても参考になった。

日本は平和国家なので、戦争論を読んでも意味がないのかというと、そうでもなく、国家間の政治の衝突を考える上では役にたつというのが訳者の見解である。そうはいっても、3兵種の配分とか、ありうる陣形とかいったことはさすがに役にもたたないかと思う。

現在でも政治について語る際に戦略論で語る人がいるが、確かにクラウゼヴィッツの戦争論がそのような文脈において役にたつのは理解できる。ただ、人と人とのぶつかり合いでもないのになぜそれが役にたつのかは不思議に思われる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2020年12月29日
読了日 : 2020年12月29日
本棚登録日 : 2020年11月28日

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