怪盗レッド(12) ぬすまれたアンドロイド☆の巻 (角川つばさ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2015年10月15日発売)
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本棚登録 : 310
感想 : 4
5

ミステリーとしても、アクションとしても、サスペンスとしても、そして青春小説としても全て最良レベル。正統派の児童書とはこういうものだ!と主張したい。理不尽や不条理は現実でいつでも学べるのだから、空想の世界でぐらい、性格も良くて人気者で賢くて冷静な主人公達が、思い切り大活躍してスカッとするアクション連発、そして快刀乱麻に謎を解き明かして正義は勝つ!でいいと思う。『怪盗レッド』の読後感の爽やかさは、現代の児童書の中では突出していると思っている。
…などという堅苦しい感想はともかく、今回もまた、ケイが傍にいないと元気がないアスカが可愛すぎてもだもだwアスカは無意識だろうけど、ケイに向けてどでかい矢印出してるよなーとニマニマしつつ、ケイはそんなアスカを丸ごと受け止めるどころか、わかりづらく同じぐらい矢印出してるよね!とこれまたニヤニヤwしかし毎度ながら、『おれをだれだと思っている』の台詞にはしびれます!あれが出るとアスカはもちろん、読者も安心するんだよねー!ここ最近読んだ小説の男性登場人物の中で、ケイはぶっちぎりでいい男だ!もちろんアスカは最高だけど!!
最初の2つの話が、最後のアスカの話で見事に収束するところは、本当にうならされました。秋木先生のストーリーテラーぶりには脱帽です!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年10月24日
読了日 : 2015年10月24日
本棚登録日 : 2015年10月24日

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