一神教と戦争 (集英社新書)

  • 集英社 (2018年12月14日発売)
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感想 : 6
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キリスト教徒とイスラム教の社会や政治のあり方への影響を比較しつつ、「キリスト教がなぜ戦争に強いのか?」とか、それぞれの国での政治の仕組みや、これからの戦争や世界システムについて、議論する本。

対談を本にしたものなので、スラスラと読めるかと思ったが、かなり濃縮度の高い議論で、二人の著者がそれぞれの考えを述べて、共通点を確認したり、対立したり。この議論についていくのは、わりと時間と体力を要した。

スリリンな本であるが、でも辿り着くところは、まあそうかな〜というところかな。宗教が社会に影響を与えるのもわかるけど、なんでもそれで解釈できるわけでもないだろう〜と思ったりする。

著者のひとり中田さんの本は読んだことがないのだけど、対話形式でない「おわりに」の文章を読むと、改めて彼の考えていることが一定のまとまりを持って書かれてあり、有益であった。彼の単著も読んでみたいと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年9月27日
読了日 : 2023年9月27日
本棚登録日 : 2023年9月27日

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