五條瑛の革命シリーズ。
己が居場所、祖国、希望を失った男達が、もう一度夢を抱き、国を手に入れるために戦うことを決意した熱き男達の物語。
今回はシリーズ八巻目。
初登場はベトナム戦争の忌み子である間代とエリスなど。消えた地下銀行の金、謎の宗教団体の謎を追いつつお馴染みのキャラクター達の思惑が錯綜する。
田沼&向季ペアも予想外の展開に入ってきたし、今回はほんとにぶっとんだ内容だったのではあるまいか。間代とエリスの最期なんてもう衝撃を受けざるを得なかった。
というかさ、もうさ、鳩が本当に可愛そう過ぎて見てられない。裏切られて利用されて傷付けられるばかりじゃない。もういいから早く井口とモーリンのもとに帰ってやれよ、そこで幸せに暮らしてやればいいじゃんか。そこまで自分を追い詰め続けるんじゃないよもう。
いつにも増してエピローグが切ないよ。何が正義で、何が正しいのか。立場が変わればまったく別の見方が出来てしまう。本当に哀しいものだった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
アクション・ハードボイルド
- 感想投稿日 : 2016年11月15日
- 読了日 : 2016年11月11日
- 本棚登録日 : 2016年11月11日
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