GIANT KILLING(1) (モーニング KC)

  • 講談社 (2007年4月23日発売)
4.28
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感想 : 321
5

超有名サッカー漫画だけれど、読む機会がなかったのを、この度一気読みしたので、色々と所感を。

私はJリーグが結構好きで、地元チームがJ2なので、このジャイアント・キリングは弱小チームならではのあるある感がとても良く出ていると思う。ETUのへっぽこフロントとか、金のないチームで日本人が中心で頑張るところとか、サポーター間の対立や、バスを囲むところとか、監督次第でチームが躍進するとか、あ~あるあるw みたいな描写がたくさんあった。

ETUってJ1なんだよね~。この設定は正直どうかと思うんだけれど、J2だとJ2の泥臭さが「ジャイアント・キリング」的描写が難しいからなのかもしれない。でもETUのスタート時の状況は、J2のボトムスみたいなもので、J1ならもう少しフロントもしっかりしているような……

あと、広報が自分のチームを注目してほしくて右往左往する描写というのも良かった。Jリーグそのものの注目度が落ちている今、広報の仕事は本当に大変だと思う。

個人的には、主人公の達海の全能感が興味深いところだった。主人公はかつては成長する存在だったけれども、今の流行は全能の持ち主で、周囲の成長を促す役周りが流行っていると思う。それは連載漫画の長大化を考えるに、そちらのほうが描けるものが多くあるからではないか……

とにかく、この漫画を読んで、それぞれ地元のサッカーチームを応援しに球場に行くといいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マンガ
感想投稿日 : 2012年9月18日
読了日 : 2012年9月18日
本棚登録日 : 2012年9月18日

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