小泉進次郎の闘う言葉 (文春新書 922)

著者 :
  • 文藝春秋 (2013年6月20日発売)
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感想 : 12
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自民党のホープ、小泉進次郎を追ったルポタージュ。先の衆院選での全国行脚から、被災地の訪問活動、それに公演などでの言葉を追っている。

最初は、「なんだか芸がないな~」と思ったし、筆者の政治スタンスが良く分からない(小泉進次郎についてどうおもっているのか?)ので、読んでて途中で飽きてしまうかな~と危惧したものの、題材が面白いので最後まで読み通すことができた。選挙でおばちゃんたちから黄色い声援を受ける小泉進次郎の姿よりも、被災地で地道な活動をする小泉進次郎や、永田町や国会での活動を追った中盤以降のほうが面白い。

正直、この本を読んでも小泉進次郎の実像には迫ることができないし、「小泉進次郎とは何者なのか?」という疑問が解決することもないわけで、そう考えると、新書でこのような本が出るのは時期が早いのではないかな~と思わざるをえない。もっと、政治の場で華々しい活躍をした時点で、彼の政治家としての姿を描き、またそれについての採点(評価)をするようなものが望まれているのでは?

いろいろ惜しい本。小泉進次郎に興味があれば読んで損はないと思うが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2013年6月30日
読了日 : 2013年6月30日
本棚登録日 : 2013年6月28日

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