買えない味 (ちくま文庫 ひ 14-2)

著者 :
  • 筑摩書房 (2010年12月10日発売)
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本棚登録 : 509
感想 : 39
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うっかり先に読んじゃった『ステーキを下町で』は
食(と酒)に対する(いい意味での)貪欲さが前面に出ていた気がする。
ところが、この本を読んで先ず思ったことは
食べることは生きるために絶対に必要なことである、という事実の再認識だった。
「お腹に入ってしまえば同じだよねー」などとちょくちょく言ってる自分を戒めてみる。
確かに食べることで胃の内容量は満足するかもしれないけど
食器に凝るとか、日々の設えとか、そういう何気ないことで
如何に食べることでココロが満たされるか、幸せな気持ちになれるか、
なんてことがぎっしり詰まった本だと思う。
食事が生きるために必要なことなら、やっぱり美味しく食べたいもんね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ/コラム
感想投稿日 : 2014年1月16日
読了日 : 2014年1月13日
本棚登録日 : 2014年1月15日

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