脅迫者の正体と、覆面作家の正体と、花ちゃんが謎解きに固執する理由。
一遍に提示される謎は徐々に解けていくものの
完全に明らかになるまではほぼ絡まずに最後に一気に繋げる、
という構成が見事。
ふたつのシリーズのコラボ作品ということだが
無理矢理絡めた感じとか取ってつけた感が全くなくて
成風堂の多絵ちゃん(と杏子さん)も明林書房の井辻くんも
ちゃんと必要なキャラとして機能してたのも見事。
今回読んでいて気が付いたのは
各々のシリーズにおける杏子さんと真柴さんの役割が共通しているということ。
要するに混ぜっ返し要員。
個人的にこのふたりが苦手な理由も何となくわかった。
そして、大崎さんの作品にはかなり高い頻度で
何らかの悪意を内包した人物がひとりは登場するんだということ。
今回のそれは脅迫してた犯人だったわけだけど。
『本屋大賞』もとい『書店大賞』の裏側を見せてくれる趣向も面白かった。
運営費の捻出方法とか、得票数のカウント方法とか、目から鱗な気分。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ/サスペンス/ホラー
- 感想投稿日 : 2014年4月17日
- 読了日 : 2014年4月14日
- 本棚登録日 : 2014年4月14日
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