■ ニューラグジュアリー
A.消費者が、値段が高くても手に入れようとするワンランク上の商品・サービスを、「ニューラグジュアリー」と呼ぶ。超高級品や従来型のラグジュアリー商品との違いは、消費者が特別な思い入れを抱いている、という点である。
B.消費者がニューラグジュアリー商品を購入する動機は、「自分を大切にする」「人とのつながり」「探究」「独特のスタイル」という4 つの感情から生じている。
C.ニューラグジュアリー商品を生み出すには、次の3 段階で消費者の心をとらえる必要がある。
1.デザイン面かテクノロジー面、またその両面で技術的な差異があること。
2.技術的な差異が実際に性能の向上に役立っていること。
3.技術面と性能面でのベネフィット、ブランド価値や企業理念などの要因を組み合わせて、消費者に思い入れを抱かせること。
D.これまで経済学では「価格が高くなるほど販売量は少なくなる」といわれていた。だが、ニューラグジュアリー商品は
そうした常識を覆し、従来型のラグジュアリー商品に比べ、はるかに大量に売れている。
E.この現象は「平均的な消費者の消滅」「平均的な商品・企業の終焉」を意味している。これから先は、中途半端なポジ
ションでは生き残れなくなるということだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
マーケティング
- 感想投稿日 : 2013年4月15日
- 読了日 : 2015年6月15日
- 本棚登録日 : 2015年6月15日
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