捻りが効いた医療ミステリ短編、6編!
単なる謎解きではなくヒューマンドラマが盛り込まれて、どれも楽しめました。
■最後の良薬
地方の個人病院に勤める内科医。末期がんを患った女性の担当になります。
しかし、その治療には非協力的。
そんな彼女の過去の犯罪歴が..
ラストの驚く真相が..
これは、びっくり。やられました。
■涙の成分比
大学のバレーボール選手がトンネル事故に遭遇。同乗していた医者の姉は涙を流す彼女のほほにキス。そして、彼女を救いますが、結果、片足切断。
自暴自棄になった妹は入院先で姉に当たり散らしますが..
これも、刺さりました。
■小医は病を医し
相部屋になった二人。それぞれの過去、正体が徐々に明らかになります。
これは、あまり好きじゃない。
■ステップ・バイ・ステップ
うつ病を発症した研修医が病院に来れる様に、病院までの道のりの目標を決めて、徐々にその距離を伸ばしていく。
病院までのルートで明らかになる真相。
いろいろ不自然さが最後に結びつきます。
■彼岸の坂道
医療センター長の退職に伴って、後任のセンター長候補となる二人。どちらが後任となるのか?そんな最中にセンター長が大けが。誰がセンター長を傷つけたのか?
これは、あまり好きじゃない。
■小さな約束
腎不全の女性刑事。警察官の弟は腎臓を提供したいと彼女の主治医に申し出ますが、不一致。一方彼女は主治医とよい仲になりそうな感じ..
しかし、弟と一緒に釣りに行った主治医は海に落ちてしまい..
これはよかった。
真相が明らかになるとともに、そういうこと!?って驚きました。
ということで、
最後の良薬、涙の成分比、小さな約束
が好きな物語。
こうしたベタな展開、わりと好きです。
お勧めです!
- 感想投稿日 : 2023年10月8日
- 読了日 : 2023年10月8日
- 本棚登録日 : 2023年10月8日
みんなの感想をみる